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The Paragliding Podcast By Cross Country Magazine · 2026年5月5日

The Paragliding Podcast, Episode 4

AI generated article / ja / deep
この記事でわかること
  • 春のパラグライディングシーズン開幕——テストフライト、記録への執念、そしてアイスランドの絶景 第4回「The Paragliding Podcast」は、春の訪れとともに...
  • [0:00] キューバ行きが頓挫——世界情勢が変える旅の現実 エピソードは、タルキンが参加を予定していたキューバ遠征が急遽キャンセルになったという話題から始まる。彼が同行...
  • [2:00] ペルヴー・テストヴォル——春のエクランで味わった「天国と地獄」 タルキンが実際に参加したのは、フランス・エクラン山塊の西端、ブリアンソンから12kmの場所に...
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自分では見つけにくい海外Podcastの話題に、日本語で気軽に触れたい人。

出典Podcast

The Paragliding Podcast By Cross Country Magazine / Cross Country magazine

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春のパラグライディングシーズン開幕——テストフライト、記録への執念、そしてアイスランドの絶景

第4回「The Paragliding Podcast」は、春の訪れとともに活気づくパラグライディング界の最新トピックを、編集者のタルキン・クーパーとエド・ユーイングが軽快なテンポで語り合う一編だ。フランス・エクラン山塊でのテストイベント「ペルヴー・テストヴォル」で新型EN-Bグライダーを実際に飛ばしたタルキンの体験談、100回の100kmフライトに挑んだアリエル・ズラトコフスキーの苦闘、ハンググライダー世界記録を巡るジェレミー・ソーパーの執念、そしてアイスランドをパラモーターで巡るライアン・サウスウェルの写真特集——話題は多岐にわたるが、全体を貫くのは「飛ぶことの喜びと、その代償」というテーマだ。二人の会話は専門的でありながらも親しみやすく、時に笑いを交え、時に深く考えさせる。このエピソードを聴けば、春の空気を感じながら、最新ギアの動向から記録への情熱、そして安全への教訓まで、パラグライディングの今をまるごと味わえる。

0:00キューバ行きが頓挫——世界情勢が変える旅の現実

エピソードは、タルキンが参加を予定していたキューバ遠征が急遽キャンセルになったという話題から始まる。彼が同行するはずだったのは、元アドベンチャースポーツガイドのクリス・ガルシアが率いる「Convergence Paragliding」というツアー会社。ガルシアはキューバでのシーカヤックガイド経験を活かし、ケニア北部やブータンなど、まだパラグライダーがほとんど知られていないオフビートな目的地へのツアーを企画している。しかし「地政学的な何かが起きて」、ヨーロッパからの参加者は全員が渡航を断念。アメリカ人チームは予定通り行ったものの、タルキンは「突然キューバがノーゴーリストに載ってしまった」と肩を落とす。エドは慰めにも似た口調で「今、誰かに旅行の計画を聞いても、みんな『世界情勢次第だね』って付け加えるよ」と応じる。このやりとりからは、パラグライダーという自由なスポーツが、いかに国際情勢の影響を受けやすいかが浮かび上がる。ダミアン・ラカーズ(Damien Lacaze)もパキスタン遠征を計画中だが、同じ不安を抱えているという。

2:00ペルヴー・テストヴォル——春のエクランで味わった「天国と地獄」

タルキンが実際に参加したのは、フランス・エクラン山塊の西端、ブリアンソンから12kmの場所にあるスキーリゾート「ヴァロワ・ペルヴー」で開催されたテストイベントだ。エクラン山塊はアヌシーやジュネーヴの南西に位置し、モン・ペルヴーやラ・メイジュといった名峰を擁する荒々しい山域。春先は特にサーマルが強く、「パンチがある」ことで知られる。今年はサハラ砂漠からの砂塵が大気を覆い、それがかえってサーマルを「柔らかく」してくれたため、冬の間ほとんど飛んでいなかったパイロットたちにとっては絶好のコンディションだったという。

タルキンはまずBGDの「エナ」(EN-Aクラスのハイク&フライ向けオールラウンダー)で飛び、その楽しさに開眼。次にオゾン・バズを試そうとしたが、自分の体重に合うサイズがなかった。ここから彼の「教訓のフライト」が始まる。彼は82〜83kgと、バズの最低重量範囲(85kg)を下回っていたが、「大丈夫」と言われてそのままテイクオフ。地上は暑かったため、厚手のミトンはバッグにしまったままだった。ところが、飛び立ってサーマルに乗ると、高度はみるみる上昇。2,000m、2,500m、そして3,200m——「オークショニアみたいに『2,007、2,008、2,009……』って数えてた」とタルキンは笑う。しかし、手の感覚は完全に失われ、痛みは耐え難いものに。高度のせいか吐き気も加わり、彼は「これはやばい」と降下を決意する。ビッグイヤーを引き、バーを踏んでもバリオは上昇を示す。スパイラルに入れるが、手の痛みと吐き気は悪化するばかり。ようやく着陸した彼は、機材を放り出して200mほど歩き、「泣きながら手を温めた」という。このエピソードは、軽量グライダーでの高高度飛行がもたらす「寒さのリスク」を痛烈に物語っている。タルキンは「クロスカントリー用の暖かいミトンを持っていくべきだった」と反省する。

8:16アドバンス・シータ vs ジン・バンディット2——二人のパイロットが語る「好みの分かれ目」

翌日、タルキンは全く異なる体験をする。午前中に飛んだのはアドバンス「シータULS」(ウルトラライト・ミッドB・アドベンチャーツアラー)。午後にはジン「バンディット2」に乗り換えた。ここで興味深いのは、超ベテランパイロットのマーカス・キングとタルキンが、まったく逆の印象を持ったことだ。マーカスはシータを「レスポンシブでスポーティ、しかもEN-Cから乗り換えても安心感がある」と絶賛した一方、バンディット2は「ピッチがなく、コントロールしづらい」と評価した。対するタルキンは、バンディット2に「これ以上ない安心感と自信」を感じ、シータは「少しピクピクしすぎている」と感じた。彼は「ブレーキを引きすぎて、危うくスパイラルに入りかけた」と振り返る。ただし、午前中はサーマルが弱く、シータでは30分もスクラッチ(低空でのサーマル探し)に苦労したのに対し、午後はコンディションが良く、バンディット2で3,000mまで上がり、マーカスとチャーリーと共にエクランの山々を縦横無尽に飛ぶ「人生最高のフライト」を経験した。この対比は、グライダーの評価がいかにコンディションやパイロットの技量・好みに左右されるかを如実に示している。エドは「ミッドB市場は今、非常にエキサイティングだ」と指摘。オゾン・ヴァイブGTやニヴューク・ヒコなど、新作が続々と登場している。次号ではバスティアン・ヴェンツェルがミッドBの徹底比較記事を執筆予定だという。

12:28100回の100km——アリエル・ズラトコフスキーの「囚人」となった一年

エドが「今号で最も力を入れた記事」と語るのは、アリエル・ズラトコフスキー(Ariel Zlatkovski)の物語だ。彼は2024年10月、XCコンテストで「12ヶ月間に100回の100kmフライトを達成する」という目標を立てた。これまでに52回(週1回ペース)を達成した人はいたが、100回は前人未到。一見すると華やかな挑戦だが、7,000ワードに及ぶ長文記事の内容は、むしろ「目標に囚われる危険性」を描く警告の書だ。

彼はスイスで2週間も雨に閉じ込められ、家族のイベントをすべて欠席。200km飛べる好条件の日でも、翌日も飛ぶためにわざと120kmで止めた。悪天候の日は、他のパイロットが誰も飛ばない中、ただ一人で飛び続けた。その結果、電柱に衝突して重傷を負い、グライダーとハーネスを全損。それでも数日後には再び空に戻った。彼は1年間で800時間以上を空中で過ごし、3機のグライダーを使い果たした。インドのビール(Billing)では37回もの100kmフライトを記録し、なんと360度旋回を一度もせずに100kmのアウト&リターンを達成したこともあった。しかし、エドは「彼は自分のプロジェクトの囚人になった」と評する。「楽しいはずの部分が、窓の外に消えていった」。95kmで終わった日には「壊滅的な気分」になったという。タルキンは「たった1回の100kmでいいんだけどな」と苦笑する。

18:24フェルディ・フォーゲルのマスタークラス——「三角形」と「水滴」で読む空

100kmフライトを目指す一般パイロットのために、今号ではノヴァ社CEOでありXCコーチでもあるフェルディ・フォーゲル(Ferdi Vogel)のマスタークラスが掲載されている。彼が提唱するのは「三角形理論」。地形を三角形として捉え、その頂点がサーマルを発生させる場所だという。谷を見下ろしたとき、尾根や樹木のラインが作る三角形を意識することで、サーマルの発生点を予測しやすくなる。もう一つのヒントは「水滴」のイメージ。従来、サーマルを「ハチミツ」に例えることが多かったが、フォーゲルは「ハチミツは粘りすぎている。テントに付着した結露の水滴のように、軽くて弾けるイメージの方が正確だ」と語る。エドはこれに同意し、クリーゲル・マウラー(Kriegel Maurer)も同じく「水の流れ」で空気の動きを可視化するよう教わったと紹介する。さらに、ファビ・ブール(Fabi Boulle)もかつて谷風の理解に苦しんでいたとき、友人に川辺に連れて行かれ、「水が岩の上をどう流れるか、どこで渦を巻くか、どこで逆流するかを見ろ」と言われたという逸話を披露する。川の流れを観察することが、空気の流れを読む「ジェダイ・マスター」への道だというわけだ。

20:34アイスランドをパラモーターで——ライアン・サウスウェルの写真が捉えた「北欧神話の世界」

今号のもう一つの見どころは、アメリカ人フォトグラファー兼フィルムメーカーのライアン・サウスウェル(Ryan Southwell)が撮影したアイスランドのパラモーター写真特集だ。アイスランドは北欧神話の舞台であり、ヴァトナヨークトル氷河など、発音すら難しい火山や氷河が点在する。タルキンは「レッドブル時代、アイスランドはよく撮影ロケ地になっていた」と振り返る。彼自身もかつてアイスランドポニーでのトレッキングや、アメリカプレートとユーラシアプレートの間の割れ目でのダイビングを経験しており、その透明度は「エビアンのボトルウォーターでダイビングするようだ」と表現する。写真の中には、一見すると2機しか写っていないように見えて、実は3機目のグライダーが潜んでいるものもあり、印刷ページならではの発見があるという。エドは「インスタグラムがまだ静止画の時代だった頃を思い出させる」と絶賛する。また、タルキンはかつてアイスランドで地震に遭遇したパイロットの話を紹介。高度300mから地震を感じ、山肌が崩れ落ちるのを目撃したという。グライダーとラインを通じて振動が伝わってくる感覚は、まさに「空の上の地震体験」だ。

24:20ケリオ・バレー——タンデム世界記録とハンググライダーの「存亡の危機」

ケニアの大断崖「ケリオ・バレー」では、1月から2月にかけて記録的なシーズンが繰り広げられた。ティティ・マケ(Titi Macquet)と妻ブランディーヌ(Blandine)は、自作のタンデムポッドハーネス(グライダーはスウィフトマックス2)で252kmのタンデム・アウト&リターン世界記録を達成。さらに、ハンググライダーパイロットのジェレミー・ソーパー(Jeremy Soper)は363kmの世界新記録を打ち立てた。エドがソーパーにインタビューしたところ、彼は「ハンググライダーの記録をパラグライダーに奪われないようにするのが自分の使命だ」と語る。ソーパーは30歳とハンググライダー界では異例の若さで、パラグライダーには全く興味がなく、「うつ伏せで飛ぶこと」にこだわる。彼は「パラグライダーは便利でロジスティクスも簡単。ハンググライダーのUSP(独自の売り)は性能の高さだ。もし記録でパラグライダーに負けたら、新規参入者にとって魅力がなくなる」と主張する。現在、パラグライダーのアウト&バック記録(チリで記録)は350km、ソーパーの記録は363kmと、その差はわずか15km。昨年はフランスのコル・ディザヴァールでパラグライダーが三角形記録を塗り替えたこともあり、ソーパーは「これはハンググライダーにとって存亡の危機だ」と語る。ただし、彼は「パラグライダーの友人たちと一緒に飛ぶことがほとんど」とも認めており、競争はあくまで友好的だ。彼のグライダーはケニアに置き去りになってしまったため、来年もまた戻ってくる動機ができたと笑う。

29:24次号予告と読者調査——パラグライダー界の今を知る

エピソードの終盤では、次号の内容が予告される。ミッドBの大特集、サングラス(パイロット用アイウェア)の徹底検証、そして新刊『101 Ways to Fly Better』(ブルース・ゴールドスミス、グレッグ・ハマートン、テオ・ド・ブリックらが寄稿)の紹介だ。この本はすでに1,000冊以上の予約注文が入っているという。また、読者調査の結果も興味深い。回答者の大半はパラグライダーパイロットで、半数以上が100km以上を飛行経験あり、15〜20%が200km以上を達成。使用グライダーはハイBまたはCクラスが主流で、非常に知識層の厚い読者層であることが分かる。エドは「間違ったことを書くとすぐに指摘が来る」と苦笑する。さらに、モンテ・グラッパ・トロフィー(イースター週末にイタリア・バッサーノで開催される今年最初の国際大会)の話題も。昨年は竜巻で中止となったが、今年はアルプス全体が好調な滑り出しを見せており、3月最初の週末にはXCコンテストに1日4,500件以上のフライトが記録されたという。

まとめ——飛ぶことの喜びと、その代償

このエピソードが聴き手に残すのは、パラグライディングというスポーツが持つ「二面性」だ。一方には、新型グライダーで春の空を舞う歓び、アイスランドの絶景をパラモーターで駆け抜ける自由、そして100kmを初めて達成したときの達成感がある。しかし他方には、寒さを侮った代償、記録への執念がもたらす精神的な消耗、そしてハンググライダーという競技の存続をかけた戦いがある。タルキンとエドは、どちらか一方に偏ることなく、両方のリアルを等身大の言葉で伝える。特にアリエル・ズラトコフスキーの物語は、「目標を立てること」の危うさを考えさせられる。彼は100回の100kmを達成したが、その過程で「楽しさ」を失い、人間関係や安全を犠牲にした。エドの「彼は自分のプロジェクトの囚人になった」という言葉は、目標達成主義に陥りがちな現代人への警鐘として響く。一方で、ジェレミー・ソーパーの「ハンググライダー存亡の危機」発言は、技術の進化とスポーツのアイデンティティについて深く考えさせる。パラグライダーが便利で高性能になるほど、ハンググライダーの存在意義は問われる。このエピソードは、単なるギア紹介や記録報道ではなく、「なぜ私たちは飛ぶのか」「飛ぶことに何を求めるのか」という根源的な問いを、軽妙な語り口の奥に潜ませている。春の訪れとともに、すべてのパイロットが自分なりの答えを見つけるための、豊かなヒントに満ちた一編だ。