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RiskReversal Pod · 2026年6月27日

ジェームズ・ラビッシュが語る、今の市場で取引するための「戦略」

AI generated article / ja / study
この記事でわかること
  • ジェームズ・ラヴィッシュが語る「戦略」:債務の壁、AIバブル、そしてビットコインへの資金回帰 本エピソードでは、ホストのダニー・モーゼスがジェームズ・ラヴィッシュを迎...
  • [5:11] ケビン・ウォーシュ新FRB議長と「閉じ込められた」金融政策 ラヴィッシュはまず、ケビン・ウォーシュ新FRB議長のトーンに注目する。ウォーシュは市場へのガ...
  • ダニー・モーゼスは、ウォーシュが「タカ派的なゲームを演じることはできるが、結局のところ利上げはない」と指摘する。実際、先週のFRB会合後、7月の利上げ確率は10%未満...
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ジェームズ・ラヴィッシュが語る「戦略」:債務の壁、AIバブル、そしてビットコインへの資金回帰

本エピソードでは、ホストのダニー・モーゼスがジェームズ・ラヴィッシュを迎え、マクロ経済の構造的危機からビットコイン、マイケル・セイラーの「Strategy(旧MicroStrategy)」の財務戦略まで、幅広いテーマを掘り下げた。ラヴィッシュは、連邦準備制度理事会(FRB)と財務省が約14兆ドルの借り換え債務と年間2兆ドルの財政赤字に「閉じ込められている」と主張し、金利引き上げは債務スパイラルを加速させるだけだと警告する。会話の核心は、インフレに蝕まれた購買力を取り戻そうとする「熱い資金の塊」がAI銘柄からビットコインへと回帰するという予測と、その過程でセイラーのレバレッジ戦略が「罠」なのか「強み」なのかという議論にある。

5:11ケビン・ウォーシュ新FRB議長と「閉じ込められた」金融政策

ラヴィッシュはまず、ケビン・ウォーシュ新FRB議長のトーンに注目する。ウォーシュは市場へのガイダンスを減らし、政策の見通しについて「あまり語らない」姿勢を示している。ウォール街が最も嫌うのはサプライズであり、この不確実性が市場にどのような影響を与えるかが焦点だ。

ダニー・モーゼスは、ウォーシュが「タカ派的なゲームを演じることはできるが、結局のところ利上げはない」と指摘する。実際、先週のFRB会合後、7月の利上げ確率は10%未満から約40%に跳ね上がったが、モーゼスは「実際に起こるのを見るまでは信じない」と述べる。ラヴィッシュもこれに完全に同意し、「彼らは閉じ込められている」と断言する。

ラヴィッシュの分析はこうだ:戦争によるエネルギー価格の上昇が生産者物価指数(PPI)を押し上げ、それが消費者物価指数(CPI)に波及している。しかし、このインフレが長期的に構造的なものかどうかは不透明だ。そして何より、FRBが本当に金利を引き上げられるのかという問題がある。

9:1714兆ドルの債務ロールオーバーと「4つのドア」問題

ラヴィッシュは具体的な数字を挙げて説明する。現在、2026年に満期を迎える債務は約9兆ドル、さらに利息分を含めると約5兆ドルが加わり、今後1年間で合計約14兆ドルの債務がロールオーバー(借り換え)される。これに加えて、年間2兆ドルの財政赤字が毎年積み上がる。つまり、実質的には約19兆ドルの資金調達が必要になる。

ここで重要なのは、前財務長官ジャネット・イエレンへの批判だ。現財務長官スコット・ベッセントはイエレンを厳しく非難していた。イエレンはFRB議長時代に、量的緩和が構造的インフレを引き起こすことを知りながら、債務の満期を長期化する「ターミング・アウト」を行わず、短期債の発行を続けた。その結果、現在の借り換えリスクが生じている。

ラヴィッシュは政府が直面する「4つのドア」問題を提示する:(1) 支出削減(不可能)、(2) 増税(経済に悪影響)、(3) 債務不履行(自国通貨建てなので選択しない)、(4) 通貨増刷による価値希釈化(デバスメント)。第4のドアこそが、人々が株式、金、ビットコインを保有する根本的な理由だ。「誰もが米ドルの絶え間ない価値低下に必死で追いつこうとしている」とラヴィッシュは言う。

14:08「熱い資金の塊」とK字型経済:なぜ人々は投機に走るのか

ラヴィッシュは朝のX(旧Twitter)への投稿を引用する:「高値から50%以上下落し、6ヶ月間不人気が続いている。まもなく、高飛びするAI関連銘柄からビットコインへの資金回転が起きるだろう。価格は激しく動く傾向があるので、それに応じてポジションを取るべきだ。」

この予測の背景には、ラヴィッシュが「熱い資金の塊(hot ball of money)」と呼ぶ現象がある。彼は数ヶ月前、自宅の裏庭で家族や友人から「SpaceXにどうやって投資するのか」「Anthropicを買いたい」「OpenAIに入りたい」という電話を次々に受けたという。SpaceXのIPOが評価額2兆ドルになる可能性があるという話は、「次なるビッグ・シング」を追い求める熱狂の象徴だ。

なぜ人々はこれほど投機的な行動に走るのか。ラヴィッシュの答えは「K字型経済」と「カンティヨン効果」にある。2020年以降、購買力は政府公認で25〜30%低下したが、実感としてはもっと深刻だ。彼自身の健康保険料は1年で50%上昇した。ミレニアル世代は「大学に行き、ローンを組み、良い仕事に就き、忠誠心を示せば401kと年金が面倒を見てくれる」という約束を売りつけられたが、それは「単なるでたらめ」だった。住宅価格は所得の20年分に相当し、若い世代は「宝くじ」を買うようにして資産形成を試みている。

21:47マイケル・セイラーの「Strategy」:罠か、それとも強みか

ダニー・モーゼスは、マイケル・セイラーのStrategy(旧MicroStrategy)の財務構造について懸念を表明する。セイラーはビットコインを購入するために、永久優先株(STRK)や転換社債を発行してレバレッジをかけている。問題は、そのポジションが完全に透明であることだ。「ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の天才たちも、全員がポジションを知られていたからこそ窮地に陥った」とモーゼスは指摘する。

具体的には、STRKは額面を下回って取引されており、セイラーは配当支払いのためにビットコインを売却したり、株式を発行したりせざるを得ない状況にある。「これは安い資本コストではない」とモーゼスは言う。ビットコインがさらに下落した場合、7億ドル、14億ドルの債務返済義務をどう賄うのかという問題が浮上する。

これに対しラヴィッシュは、セイラーのバランスシートは「ビットコインの要塞」だと反論する。現在、約520〜530億ドルのビットコインを保有しており、時価総額は370億ドルと、純資産価値に対してディスカウントされている。負債は67億ドルの社債と155億ドルの永久優先株だが、永久優先株は償還義務がない。仮にビットコインが現在の高値からさらに50%下落して3万ドルになっても、資産は負債を2倍以上カバーできる。「ビットコインが10万ドルや5万ドル、あるいはゼロになると信じない限り、この会社が破綻するという考えは出てこない」とラヴィッシュは言う。

ラヴィッシュはまた、自身がStriveの取締役であり、同社が同様の戦略をよりクリーンなバランスシートで実行していることを開示する。彼は将来的に、STRKと短期金利(SOFR)を組み合わせた低ボラティリティの商品が登場し、STRKが事実上の「マネーマーケット商品」になる可能性を指摘する。

33:01ビットコイン・アジャセント投資:エネルギーとAIの交差点

ラヴィッシュのファンドは公開市場以外にも多様な投資を行っている。特に注目すべきは、テキサス州西部の「 stranded energy( stranded エネルギー)」を活用したビットコイン採掘事業だ。同地域では、パイプラインが整備されていないため、大量のクリーンエネルギーが遊休状態にある。ラヴィッシュのファンドは、CEOのジェイミー・マキャビティが率いるCormantという企業に投資している。当初はビットコイン建ての債務で3倍の担保カバレッジを持っていたが、現在はAI関連の新たな投資にも拡大している。

重要なのは「馬(ビジネスモデル)」だけでなく「騎手(経営陣)」の質だ。ラヴィッシュは「素晴らしいアイデアがあっても、適切なチームがなければ勝てない」と強調する。ただし、ビットコイン領域のベンチャー投資には課題もある。投資期間が15〜20年に及ぶ案件が多く、ファンドの7〜10年の期間とミスマッチが生じている。そのため、シリーズAやシリーズBの段階で、すでに収益を上げているか間近の企業に焦点を当てている。

現在ビットコインが高値から50%下落している状況では、新規投資の判断は厳しくなる。「文字通りビットコインを売って投資しなければならない」ため、リスクリワードをビットコインそのものと比較することになる。そして現時点では、ビットコインのリスクリワードが最も魅力的だとラヴィッシュは言う。

39:47ダニー・モーゼスのKalshiピック

エピソードの締めくくりとして、ダニー・モーゼスは自身のKalshi(予測市場プラットフォーム)での週間ピックを紹介する。先週は「ザンダー・ショーフリーが全米オープンで予選通過する」という予測を提供し、マシュー・フィッツパトリックが3.5セントから14セント以上に上昇した例を挙げた。

FRB関連では、ウォーシュの初会合で少なくとも1人の反対票が出ると予測したが、これは外れた。しかし、7月の会合では「利上げなし」かつ「反対票1人以上」という複合予測に33セント(約2対1のオッズ)で賭けると述べている。

まとめ

このエピソードの核心は、マクロ経済の構造的危機(債務スパイラル、インフレ、K字型経済)が個人投資家の行動をどう歪めているか、そしてその結果としてビットコインが果たす役割にある。ラヴィッシュの「FRBと財務省は閉じ込められている」というテーゼは、単なる悲観論ではなく、具体的な数字(14兆ドルの借り換え、2兆ドルの赤字)に裏打ちされている。マイケル・セイラーのStrategyをめぐる議論は、ビットコイン強気派と懐疑派の分水嶺を鮮明に示しており、「ビットコインを信じるかどうか」という信念の問題に帰着する。ラヴィッシュが提示した「熱い資金の塊」がAIからビットコインへ回帰するという予測は、現在の市場センチメントを理解する上で示唆に富む。

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