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Qué hay de vuelo · 2026年5月21日

Episodio 08 - オフィスからX-Alpsへ、Eduardo Garzaと共に

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この記事でわかること
  • 概要 このエピソードでは、メキシコ人パイロットのエドゥアルド・ガルサが、フルタイムのエンジニアとして働きながら、世界で最も過酷なハイク&フライ競技である「Red Bull...
  • [0:00] パラマウンテニアリング(ハイク&フライ)の魅力とエドゥアルドの原点 エドゥアルド・ガルサは47歳のメキシコ人で、本業は機械電気エンジニア。経営学とプロジェク...
  • 彼がハイク&フライにのめり込むきっかけとなったのは、ドロミテ山脈での経験だった。ホテルから10キロ地点で着陸せざるを得なくなり、高額なタクシーを避けるために自分の足で丘を...
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出典Podcast

Qué hay de vuelo / Joanna Di Grígoli

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概要

このエピソードでは、メキシコ人パイロットのエドゥアルド・ガルサが、フルタイムのエンジニアとして働きながら、世界で最も過酷なハイク&フライ競技である「Red Bull X-Alps」に2度出場した経験を語る。ホストのジョアンナ・ディ・グリゴリとの対話を通じて、限られた環境(標高200メートルの丘しかないニューハンプシャー州)でのトレーニング方法、栄養戦略、チーム運営の進化、そして仕事と情熱の両立という普遍的なテーマが深く掘り下げられる。このエピソードの核心は、「言い訳をせずに、限られたリソースを最大限に活用して目標を達成する」という姿勢にある。

0:00パラマウンテニアリング(ハイク&フライ)の魅力とエドゥアルドの原点

エドゥアルド・ガルサは47歳のメキシコ人で、本業は機械電気エンジニア。経営学とプロジェクトマネジメントの修士号を持ち、朝7時から午後4時までは「純粋な仕事とストレス」に費やしている。彼がパラグライダーを始めたきっかけは、母親と一緒に何か特別なことをしようと探していた時に、ニューハンプシャー州マンチェスター近郊でハンググライダーのスクールを見つけたことだった。最初はハンググライダーを始めたが、小さな車からバッグを取り出して飛び立ち、飛んだ後にまた車で去っていくパラグライダー乗りを見て、「これこそ自分がやりたいことだ」と直感し、2010年にパラグライダーに転向した。

彼がハイク&フライにのめり込むきっかけとなったのは、ドロミテ山脈での経験だった。ホテルから10キロ地点で着陸せざるを得なくなり、高額なタクシーを避けるために自分の足で丘を登り、そこから再び飛び立った。この「自分の力で移動し、地点Aから地点Bへ到達する」という感覚に強く惹かれたという。エドゥアルドは「パラグライダーは6、7キロの装備で何百キロも移動できる、最もシンプルでありながら最も広い可能性を持つ手段だ」と語る。

12:20X-PyrとX-Alpsへの道のり:失敗から学んだ教訓

エドゥアルドの競技キャリアは、デイブ・ターナーが2015年のX-Alps前にアルプスを縦断した動画に触発されたことから始まる。2015年、彼はシャモニーからスロベニアまでを自力で移動する旅に出たが、この時は「フォーン(フェーン現象)」の危険性を全く理解していなかった。ブルネック近郊の「エル・ノルテ」という離陸場で、誰も飛んでいないにもかかわらず「天気は良さそうだ」と判断して飛び立った結果、強烈な嵐に遭遇し、着陸から20秒後に時速40キロのガストフロントに襲われるという危険な経験をした。この経験は「自分は本当に準備ができていなかった。より良い決断をしなければならない」と痛感させるものだった。

その後、彼はこの旅の動画をX-Pyrの主催者であるイニゴに送り、2016年のX-Pyr出場権を獲得した。しかし、この初めての本格的な競技では、フィジカル面での準備不足が露呈し、コースの50〜60%しか進めなかった。エドゥアルドは「X-Pyrの後、X-Alpsに応募したが2017年は落選した。今思えば、それは良い判断だった。当時の自分には準備ができていなかった」と振り返る。2018年のX-Pyrでは経験を活かして5位で完走し、ようやくX-Alpsに挑む自信を得た。

16:42X-Alps二度の挑戦:肉体と精神の限界

エドゥアルドはX-Alpsに2019年と2021年の2度出場した。初回の後は「一ヶ月間は二度とこのレースには出ない」と誓ったが、時間が経つにつれて痛みや過酷な準備の記憶は薄れ、美しい思い出だけが残った。「20年後、いや10年後にはもうこの身体ではできない。今、応募して受け入れられ、準備する機会があるのなら、なぜやらないのか?」という考えが再挑戦を後押しした。

2度目のX-Alpsでは、チーム全体が前回の経験を活かしていた。最大の変化は栄養戦略だった。初回は「こんなにトレーニングしているのだから何を食べても大丈夫」と考え、糖分や炭水化物を多く摂取していたが、それが身体のパフォーマンス向上を妨げていた。2回目に向けては、トレーニング中はベジタリアン食に切り替え、「低地でトレーニングし、高地で走る」という原則を採用。具体的には、炭水化物の摂取を極力抑え、タンパク質と脂肪を中心とした食事に変更した。完全なケトーシス状態を目指すのではなく、身体が脂肪を燃焼するよう適応させつつ、炭水化物の機能も維持するという方法だ。この栄養戦略の変更により、登山速度が33%向上したという具体的な数値が示されている。

それでも、2021年のプロローグ(ガイスベルクの最初の登攀)では14位前後だった。エドゥアルドは「これだけ登山に集中してもトップ10に入れなかった。他の選手たちのレベルの高さがわかる。彼らは子供の頃から山に登っている。クリゲル(クリスチャン・クリグル)や若い選手たちは、家の裏庭が山なのだ」と語る。

20:38競技のプロフェッショナル化とチーム運営の進化

エドゥアルドは、X-Alpsの競技レベルが2015年から2021年にかけて劇的に向上したと指摘する。10年前はトップ3のチームだけが、専属のハイカー、ルートプランナー、ドライバー、料理人、そして自宅で気象条件を監視するスタッフを擁するプロフェッショナルな体制を整えていた。しかし現在では、全チームの約75%が同様の体制を持っている。「もしその体制がなければ、参加する価値すらない」とエドゥアルドは言う。

興味深いことに、優勝候補のクリスチャン・クリグルは、2021年のレースではアシスタントを1人だけにするというミニマリスト的なアプローチを採用した。エドゥアルドは「彼はアルプスを手のひらのように知っている。自宅には複数のモニターで気象をチェックするスタッフがいるだろうが、現地ではシンプルさを選んだ」と解説する。クリグルの強さは単なる才能ではなく、「時速40キロの風の中で離陸する技術を身につけるために、氷点下20度の雪の中で40回も叩きつけられる練習をした」という努力の積み重ねにあるとエドゥアルドは敬意を表する。

30:55パラマウンテニアリングの隆盛と初心者へのアドバイス

近年、パラマウンテニアリング(ハイク&フライ)の人気が急上昇しており、メーカー各社は軽量かつ安全な装備の開発に注力している。エドゥアルドは「最新のウイングは、ストールから最大速度までの速度域が非常に広く、小さな着陸場でも問題なく扱える。安全性とパフォーマンスが驚くほど向上している」と評価する。彼自身はスカイウォークの「Meso」と「Alps 5」を使用している。

初心者へのアドバイスとして、エドゥアルドは「常に小さなステップを踏むこと」を強調する。「ステップ0からいきなりステップ10に飛ぼうとすると、怖い思いをしたり、ケガをしたりして、3ヶ月間ベッドの上で過ごすことになる。徐々に、学習を伴うがトラブルに巻き込まれない範囲で進むべきだ」と語る。

伝統的なクロスカントリー競技(オープンやPWなど)がハイク&フライ競技に必要かという質問に対しては、エドゥアルドは「必須ではないが、速く飛ぶことを学ぶには役立つ」と答える。彼自身は重い装備(7キロのシート、2つのリザーブ、ENSOのような重いウイング)で競技に出ることで、速く飛ぶ技術を磨いた。一方で、ポール・ガッセルバウアーのように伝統的な競技にはほとんど出場せずにX-Alpsで好成績を収める選手もいるため、絶対条件ではない。

36:03トレーニングの体系化とコーチの重要性

エドゥアルドは、自分が「非常にせっかちで、他の選手より多くトレーニングしなければという強迫観念に駆られやすい」性格であることを認める。初めてX-Pyrに出場した際、応募が認められた1月から7月のレースまで、最初の1ヶ月で過剰トレーニングに陥り、仕事中も動けなくなるほど疲弊した。そこで彼はコーチのベンに連絡を取り、体系的なプログラムを依頼した。週にジム3日、ハイキング2日、長距離ウォーク1日という構成で、自分のスケジュールに合わせてタスクを移動できる柔軟性が重要だった。

「コーチを雇うという発想は、エンジニアとしての仕事から来ている。仕事で何かわからないことがあれば、専門家を雇う。フィットネスとハイク&フライの準備方法がわからなかったので、同じように専門家を探した」とエドゥアルドは説明する。この「わからないことは専門家に任せる」という姿勢が、彼の成功の鍵の一つだった。

40:55仕事と情熱の両立:ライフスタイルの再構築

エドゥアルドは、フルタイムの仕事とエリートレベルのトレーニングを両立させるために、生活のあらゆる面を再構築する必要があったと語る。彼は「パラグライダーは人生を完全に変えた」と断言する。最初の結婚では、パラグライダーへの情熱が高まるにつれて、パートナーとの方向性が乖離していった。「私たちは木の枝のようなものだ。私は一方に伸び、彼女は別の方向に伸びた。離婚は避けられなかった」と振り返る。

現在のパートナーであるビアンカは、彼以上にパラグライダーに情熱を注いでいる。「一緒に休暇に行き、一緒に飛ぶ。以前は孤独を感じていたが、今は違う」と語る。エドゥアルドは、パラグライダーが単なる趣味ではなく、人生の優先順位を根本から見直すきっかけになったと強調する。

ホストのジョアンナは、自身もパラグライダーのためにベネズエラを離れ、新しい国で生活を築いた経験を共有する。彼女は「飛行のために人生を変えた人々」を称賛し、エドゥアルドの「標高200メートルの丘しかない場所で、7時から4時まで働きながらX-Alpsに出場した」という事実は、「言い訳をしている人はただ言い訳をしたいだけだ」という証明だと述べる。

50:00メンタル面の準備と「今ここ」に集中すること

エドゥアルドは、パラグライダーを「瞑想」に例える。「飛んでいるときは、呼吸に耳を傾け、今この瞬間に完全に存在している。仕事や離婚、請求書のことを心配していない。次のサーマルを探すことに集中している」。しかし、彼は自分が「100%現実から逃れられるタイプ」ではないとも認める。仕事のことが頭から離れず、パフォーマンスに影響が出ることもある。彼は自分を「70%は現実を忘れて飛べるが、30%は地上のことに気を取られる」と分析する。

重要なのは、自分の精神状態を認識することだ。「チェックリストは風向きやサーマルだけではない。『今日は飛ぶ準備ができているか?』という精神状態のチェックも含まれる。答えが『ノー』なら、絶対に飛んではいけない」とエドゥアルドは警告する。

彼はまた、エンジニアとしての思考法がパラグライダーに役立っていると語る。「アルプスでは、エリアごとに条件が全く異なる。地点Aから地点Bにどうやって到達するかは、パズルを解くようなものだ。湖の波の方向からバリウィンド(谷風)の向きを読み、日陰のエリアを特定する。これはまさに仕事でやっていることだ。与えられたインプットから、創造的な方法で解決策を見つける」。この「チェスプレイヤー」的なアプローチと「サーファー」的な感覚の融合が、トップレベルのパイロットには必要だと彼は主張する。

1:05:07ハイク&フライの未来とパラグライダーの本質

エドゥアルドは、ハイク&フライの未来について「より軽く、より安全になる」と予測する。彼にとって、これはパラグライダーが本来目指すべき方向性だ。「パラグライダーはフランスで『下に飛びたい』という願いから生まれた。ハイク&フライは、安全なウイングで山を登り、場所から場所へ移動するという、このスポーツの原点に戻ることだ」と語る。

エドゥアルドは、子供の頃からパラグライダーに親しんできた若い世代と、大人になってから始めた自分たちの世代の違いについても言及する。「F1ドライバーで、5歳からカートを始めていない者はいない。パラグライダーも同じだ。両親がパラグライダーやハンググライダーのパイロットだったり、5歳でカイトを始めたりした子供たちは、18歳ですでに驚くほど上手い」。しかし、彼は「大人になってから始めた私たちにも、情熱と計画性があれば、不可能なことはない」というメッセージで締めくくる。

まとめ

このエピソードが最も印象的に残すのは、「限界は自分で作るものだ」という強烈なメッセージである。エドゥアルド・ガルサは、標高200メートルの丘、厳しい冬の気候、フルタイムの仕事という「不利な条件」を、コーチの活用、栄養戦略の最適化、そして何より「エンジニアとしての問題解決思考」によって克服した。彼のストーリーは、パラグライダーというスポーツの枠を超えて、情熱を追求するために人生を再構築する勇気と、そのための具体的な方法論を提供している。特に、過剰トレーニングの危険性を自覚し、専門家の助けを借りるという「弱さの認識」が、かえって強さにつながったという逆説が印象的だ。

要点

  • エドゥアルド・ガルサはフルタイムのエンジニアとして働きながら、世界最難関のハイク&フライ競技「Red Bull X-Alps」に2度出場した。
  • 彼は標高200メートルの丘しかないニューハンプシャー州で、同じ丘を10回往復することで登山力を鍛えた。
  • 2度目のX-Alpsでは栄養戦略を根本的に見直し、炭水化物を制限して脂肪燃焼に適応した結果、登山速度が33%向上した。
  • 過剰トレーニングの危険性を認識し、専門のコーチを雇うことで、限られた時間を最大効率で活用した。
  • パラグライダーへの情熱が、結婚生活の終焉と新しいパートナーシップの構築という人生の大きな転機をもたらした。
  • 精神的準備の重要性を強調し、「飛ぶ準備ができているか」という自己チェックを飛行前の必須項目とすべきだと主張する。
  • ハイク&フライはパラグライダーの原点に回帰するものであり、装備の軽量化と安全性の向上により、今後さらに普及すると予測される。
  • 「言い訳をする人は、ただ言い訳をしたいだけだ」という姿勢が、限られた環境でも頂点を目指す原動力となった。
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