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Trail Runner Nation · 2026年6月16日

EP 784: トレイルランニングの未来は今、決まろうとしている

AI generated article / ja / study
この記事でわかること
  • トレイルランニングの未来は今、決断されている 本エピソードでは、トレイルランナー・ネイションのホスト、ドン・フリーマンとスコット・ワーが、エリートウルトラランナーであ...
  • [11:45] トレイル・スチュワードシップの重要性 トルフソンは、ランナーズ・フォー・パブリック・ランズ(Runners for Public Lands)の理事と...
  • トルフソンは、アーバン在住のマット・ランバートというランナーの例を挙げる。ランバートはレースに出場したことがないかもしれないが、常にシャツを着ず、片手にウォーターボト...
こんな人向け

自分では見つけにくい海外Podcastの話題に、日本語で気軽に触れたい人。

出典Podcast

Trail Runner Nation / Trail Runner Nation

要点
  1. トルフソンは、28年間トレイルから「取るだけ」だった自身の経験を認め、罪悪感ではなく教育と段階的な参加の機会が重要だと強調した。
  2. ランナーズ・フォー・パブリック・ランズ(Runners for Public Lands)は、ランナーに特化した最大の非営利アドボカシー団体であり、トレイル整備のワークデイや会員制度を提供している。
  3. 政府による森林局とBLMの約5,000人の職員削減により、非営利団体とボランティアグループの役割がかつてないほど重要になっている。
  4. UTMBグループとアラヴァイパによるレースの統合は、小規模な独立系イベントの存続を脅かしており、ランナーは愛するレースを積極的に支援する必要がある。
  5. マンモス・トレイル・フェストは、コミュニティ、スチュワードシップ、ストーリーテリングを柱とし、各距離のレースを別々の日に開催することで、すべての参加者が主役として祝福される工夫をしている。
  6. トルフソンは、フィニッシュラインでの深い会話や個人的なつながりが、トレイルランニングの最も価値ある要素であり、プロ化が進んでも失われるべきではないと主張した。
  7. トレイルランニングの未来は、大きなブランドや組織ではなく、個人が友人をトレイルに誘い、知識を伝えるというボトムアップの成長によって形作られる。
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他のエピソード

トレイルランニングの未来は今、決断されている

本エピソードでは、トレイルランナー・ネイションのホスト、ドン・フリーマンとスコット・ワーが、エリートウルトラランナーであり、マンモス・トレイル・フェストの共同創設者であるティム・トルフソンを迎え、トレイルランニングというスポーツの成長とそれに伴う課題について深く掘り下げた。トルフソンは「トレイルランニングのホイール」と題した形式で、次世代の土地管理者の育成とトレイルランニングのプロ化という二つの大きなテーマに焦点を当て、ランナーが愛する場所に恩返しをする責任と、成長とコミュニティの価値観のバランスをどう取るべきかを語った。会話は、小さなノコギリをランバックに忍ばせてトレイルを整備する実践的なアドバイスから、大企業の参入や賞金の高騰がもたらす機会とリスクまで、幅広くカバーされている。

11:45トレイル・スチュワードシップの重要性

トルフソンは、ランナーズ・フォー・パブリック・ランズ(Runners for Public Lands)の理事としての経験から、トレイルランナーがこれまで当然のように享受してきたアクセス権について、根本的な認識の転換が必要だと主張する。彼は「私はこの世界に30年いて、真のスチュワードシップをしたことがなかった」と認め、自身が「aha moment」を経験したことを語る。それは、トレイルが常に整備されているのは、無名のボランティアたちの努力のおかげだと気づいた瞬間だった。

トルフソンは、アーバン在住のマット・ランバートというランナーの例を挙げる。ランバートはレースに出場したことがないかもしれないが、常にシャツを着ず、片手にウォーターボトル、もう一方の手に剪定バサミかゴミ袋を持ってトレイルを走っている。彼のような「unsung heroes(名もなき英雄たち)」が、トレイルランニングという産業全体を支えているのだ。

トルフソンは現在、ランバックに「silky 220 Gomboy」という小型のノコギリを常備して走るようになった。彼は「トレイルの整備に費やす時間が増えれば増えるほど、全体的なフィットネスは低下するが、満足感と心の充実度は上がる」と述べ、この活動が単なる義務ではなく、深い喜びをもたらすことを強調する。また、長年オーバーンで活動するエルカというボランティアの言葉を引用し、「一度トレイルに素手で触れて土をいじれば、二度と同じ目でトレイルを見ることはできなくなる」と語る。

22:00ランナーが参加するための実践的方法

トルフソンは、トレイル整備への参加について「自分自身に優しくあること」の重要性を強調する。彼自身も28年間、トレイルから「取るだけ」だった時期があったと認め、罪悪感を感じる必要はないと語る。重要なのは、教育と段階的な参加の機会を提供することだ。

具体的な参加方法として、トルフソンはまず「Runnersforpubliclands.org」やウエスタンステイツ100のウェブサイトを挙げる。これらのサイトでは、初心者向けのワークデイが案内されており、道具やヘルメット、手袋などはすべて提供される。参加者は何の知識もなくても、経験者と一緒に作業を学べる。

ただし、トルフソンは「ただ外に出て勝手に切り始めてはいけない」と警告する。特にカリフォルニアでは、チェーンソーやハンドソーの使用には米国森林局(U.S. Forest Service)による訓練と許可が必要であり、火災のリスクや他の利用者への危険を避けるためにも、適切な手続きを踏むことが重要だ。

マンモス・トレイル・フェストでは、森林局と正式なボランティアサービス契約を結び、独自のワークデイを主導している。これは、1年半前に政府が森林局とBLM(土地管理局)から約5,000人の職員を削減した結果、トレイルクルーが不足している現状への対応でもある。トルフソンは「非営利団体とボランティアグループが、かつてないほど重要な役割を果たしている」と指摘する。

さらに、コロラド州の「ハイロンサム100」のように、エントリーに8時間のトレイルワークを義務付けているレースもある。このような取り組みは、ランナーに「nudge(さりげない後押し)」を与え、一度参加すれば継続的な関与につながる可能性がある。トルフソンは「現在のオールスターボランティアたちは高齢化しており、彼らが永遠に活動を続けられるわけではない」と警鐘を鳴らす。

30:00トレイルランニングのプロ化と統合

トルフソンは、自身の経歴を振り返りながら、トレイルランニングのプロ化について語る。彼は高校のクロスカントリー、大学の陸上、ポストカレッジのロードレース、プロのマラソンを経て、2014年にトレイルランニングに参入した。当時は、賞金500ドルでも「興奮した」ものだったが、現在ではブロークンアロー(Broken Arrow)というレースで総額15万ドルの賞金がかけられている。

現在、アメリカでは1,400万人以上がトレイルランナーと自認し、参加者数は年率7〜10%で成長している。トルフソンは「プロアスリートが6桁の契約を結び、正当に生計を立てられるようになった」と歓迎する一方で、この成長がもたらす課題にも目を向ける。

最大の懸念は「the great bundling(大規模な統合)」だ。UTMBグループとアラヴァイパ(Aravaipa)という二大組織が、世界中のレースを統合しつつある。アラヴァイパは現在150以上のレースを運営し、世界最大の単一イベント運営者となっている。トルフソンは「彼らは規模の経済を享受でき、小規模な独立系運営者にはできない方法でイベントの体験や予算を調整できる」と説明する。

この統合の影響は、ランナーの行動にも及ぶ。UTMBに出場したいランナーは、UTMBのエコシステム内で走らなければならず、その結果、地元の小規模レースへの参加が減少する可能性がある。トルフソンは「あなたが愛するイベントが3年後も存在していてほしいなら、できる限りの方法で支援してほしい」と訴える。

43:00マンモス・トレイル・フェストのビジョン

トルフソンと妻のリンジーが創設したマンモス・トレイル・フェストは、単なるレースではなく、コミュニティ、スチュワードシップ、ストーリーテリングを三本柱とする多日間のフェスティバルだ。マンモス・レイクスは常住人口7,000人の小さな町だが、スキーシーズンの週末には3〜4万人が訪れる観光依存型経済である。トレイル・フェストは、この町に経済的インパクトをもたらすと同時に、ランニングコミュニティに「遊び心があり、親しみやすく、楽しい」体験を提供することを目指している。

トルフソンは「私たちは『ビブを取って帰るだけ(bib and bail)』の状況を避けたい」と語る。参加者がレースで最悪の結果に終わっても、週末全体として「自分の仲間と過ごし、自分とは違う外見の人に出会い、元気になって帰宅できる」ような体験を設計している。

フェスティバルでは毎年テーマを設定し、水資源問題やパラアスリートの課題など、トレイルランニングを取り巻く社会的な問題について教育する機会を提供している。また、50km、26km、ヒルクライムの3つのレースを別々の日に開催することで、各距離の参加者が互いの影に隠れることなく、それぞれが主役として祝福されるように工夫している。

トルフソンは「私はカットオフチェイサーとコースレコードブレーカーの両方のために存在する」と述べ、フィニッシュラインで12時間立ち続け、一人ひとりのランナーを祝福する。彼は「スポンサーには何にアクセスできるかを私たちが決め、ランナーへの接し方には口出しさせない」と、大規模イベントでありながらコミュニティの価値観を守る姿勢を明確にする。

53:002036年のトレイルランニング

トルフソンは10年後のトレイルランニングについて「今日と非常に似ているだろう」と予想する。しかし、彼の希望は「より多くの人が関わり、より多様で、よりコミットメントが高く、よりエンゲージメントのあるコミュニティ」になることだ。

彼が最も大切にしたい「古き良き時代」の要素は、フィニッシュラインでの深い会話だ。2017年の香港100kmのフィニッシュラインでセス・スワンソンと交わした会話や、2015年のソノマ50でロブ・クラーと共有したストーリーは、彼にとって最も意味のある思い出の一部だ。トルフソンは「プロダクションが大きくなり、メディアが前面に出るにつれて、こうした親密な瞬間が失われるのではないか」と懸念する。

同時に、ドン・フリーマンが指摘した「保存したいという欲求と共有したいという欲求のジレンマ」について、トルフソンは「トレイルは開かれている。より多くの人に私たちが見つけた喜びを享受してほしい」と同意する。重要なのは、新しい参加者に価値観と文化を共有し、彼らが自分たちのものとして発展させられるようにすることだ。

トルフソンは「最も影響力のある変化は、大きなブランドキャンペーンやトップダウンのリーダーシップではなく、個人が友人を地元のトレイルランに誘うというボトムアップの成長から生まれる」と結論づける。新しい参加者がコミュニティを「薄める」のではなく「強化する」ためには、既存のランナー一人ひとりが模範を示し、知識を伝えていくことが不可欠だ。

まとめ

このエピソードが最も印象的に伝えたのは、トレイルランニングが岐路に立っているという認識だ。一方では、大企業の参入、高額な賞金、レースの統合という「プロ化」の波が押し寄せ、他方では、ボランティアの高齢化と政府の予算削減により、トレイルを支える基盤が脆弱化している。トルフソンは、この二つの流れに対して、ランナー一人ひとりが「チップを払う」ようにトレイルに貢献し、地元のレースを支援し、新しい参加者を招き入れることで、コミュニティの価値観を守りながら成長を遂げられるという希望を示した。特に印象的だったのは、彼が「私はケーキを食べて、なおかつそれを手元に残すことができる」というワーキング・テーゼを掲げ、大規模イベントでありながら親密なコミュニティ体験を両立させようとしている点だ。このエピソードは、トレイルランニングの未来は、大企業や組織ではなく、ノコギリを背負って走る一人ひとりのランナーの手に委ねられているという力強いメッセージを残した。

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