
#14 2025年のF1を振り返ってみた!
- 2025年F1シーズン総回顧——史上稀に見る接戦と、それぞれのドライバーが抱えたドラマ 2025年のF1シーズンを、モータースポーツ好きの二人のパーソナリティ、りゅうへい...
- [2:01] 三つ巴のタイトル争い——なぜここまで接戦になったのか 二人が口を揃えて「ベストシーズンの一つ」と評する2025年は、何よりもチャンピオン争いの激しさが際立っ...
- [4:54] フェルスタッペンの強さと、マクラーレンが背負った重圧 フェルスタッペンの後半戦の追い上げは、単なるマシン開発の成果だけでは説明できない。しょうは「フェルスタ...
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ゆるっとモータースポーツ / ゆるっとモータースポーツ
2025年F1シーズン総回顧——史上稀に見る接戦と、それぞれのドライバーが抱えたドラマ
2025年のF1シーズンを、モータースポーツ好きの二人のパーソナリティ、りゅうへいとしょうが新年早々にざっくばらんに振り返るこのエピソードは、現行レギュレーション最終年ならではの異常な接戦、三つ巴のタイトル争い、そしてルーキーたちの台頭や日本人ドライバーの去就まで、実に濃密な一年を語り尽くしている。特に、マクラーレンのオスカー・ピアストリーを熱烈に応援するりゅうへいと、フェラーリをこよなく愛するしょうの視点が交差することで、同じレースでも見える景色がまったく違ってくる面白さがあり、リスナーはまるで居酒屋でF1談義に花を咲かせているような親密な空気を味わえる。シーズン全体の熱量をそのまま閉じ込めた、まさに「ゆるっと」した語り口ながら、その奥には深い分析と愛情が詰まっている。
三つ巴のタイトル争い——なぜここまで接戦になったのか
二人が口を揃えて「ベストシーズンの一つ」と評する2025年は、何よりもチャンピオン争いの激しさが際立った。現行レギュレーションの最終年は毎年「差が縮まる」と言われるが、今年はその傾向が極限に達した。りゅうへいが指摘するように、開幕から前半戦はピアストリーが圧倒的な強さを見せ、3連勝(バーレーン、サウジアラビア、マイアミの本レース)を達成。りゅうへいは「前半戦だけ見たら、もう今年はピアストリーだろうなと思った」と当時の期待を振り返る。しかし後半戦に入ると、ランド・ノリスが追い上げ、そして何よりマックス・フェルスタッペンが怒涛の巻き返しを見せる。しょうは「レッドブルがずっと開発を続けて、最終盤にいいバランスを見つけた」と分析し、フェルスタッペンがシーズンを通じて苦労しながらもピークパフォーマンスを引き出した点を評価する。最終的には2ポイント差という驚異的な僅差でノリスがタイトルを獲得したが、りゅうへいは「もう1レースあったら終わってた」と、その紙一重の結果に改めて息を呑む。
フェルスタッペンの強さと、マクラーレンが背負った重圧
フェルスタッペンの後半戦の追い上げは、単なるマシン開発の成果だけでは説明できない。しょうは「フェルスタッペンは4度もワールドチャンピオンになっている。ある意味で失うものがなかった」と心理的なアドバンテージを指摘する。一方、ピアストリーとノリスは「失うものしかなかった」とりゅうへいも同意する。特にラスベガスでのノリスの失格(りゅうへいが「心臓止まった」と語る衝撃的な出来事)や、カタールでのピアストリーに対する「変な作戦」がなければ、年間順位は変わっていたかもしれないという「たられば」の議論が白熱する。りゅうへいはピアストリーファンとしての悔しさを隠さず、「経験の差」と認めつつも、ピアストリーがまだF1キャリア3年目であることに驚き、「もう7年目ぐらいの堂々さがある」とその成熟度を称賛する。このセクションでは、単なる勝敗の記録ではなく、プレッシャーと経験値がドライバーのパフォーマンスにどう影響するかという、モータースポーツの本質的な面白さが浮き彫りになる。
チームメイト争いの変化——「バチバチ」から「チーム争い」へ
歴代のF1を振り返れば、ハミルトンとロズベルク、セナとプロスト、ハミルトンとアロンソといった、チームメイト同士の激しい確執が語り草になっている。しかし2025年のマクラーレンは、りゅうへいの言葉を借りれば「昔のバチバチとはちょっと違った、チーム争いだった」。しょうも「歴史と比べると確かに変わってた」と同意する。もちろん二人の間にもいろいろあったが、ファンが期待するような「血で血を洗う」抗争にはならなかった。これは、現代F1のチームオーダーや戦略の複雑さ、あるいはドライバー同士のリスペクトの表れかもしれない。りゅうへいは「ピアストリーファンとしては悔しかった」と本音を漏らしつつも、ノリスのタイトルを「ふさわしい」と認める。この複雑な心境こそ、2025年のタイトル争いが単なる勝者と敗者の二分法では語れないことを物語っている。
グリッド全体の競争力——「予選敗退が0.何秒差」の異常事態
チャンピオン争いだけでなく、2025年シーズンの最大の特徴は、グリッド全体の競争力が異常に高かったことだ。しょうは「こんなに差が縮まっているシーズンは見たことがない」と驚きを隠さない。具体的には、予選でトップと最下位の差が1秒を切ることが珍しくなく、0.何秒差で予選敗退が決まるのが当たり前だったという。りゅうへいが「2014年ごろはトップと最下位で数秒空いてた」と振り返るように、かつてはマシンの性能差が明確だった時代からは想像もつかない光景だ。ファンにとっては毎戦ドキドキの連続だが、ドライバーにとっては「ワンミスで9番手落ちる」という極限のプレッシャーがかかる。この競争力の均一化が、2025年を「面白いけどドライバーにはハードなシーズン」にした要因の一つだ。
角田裕毅の評価と、F1に戻ってくるかという問い
日本人F1ドライバーとして注目を集めた角田裕毅(通称ツノッピ)について、二人は熱く語る。りゅうへいは「評価できるほどおこがましい」と前置きしつつ、同じくドライバーとしてサーキットを走るしょうの視点を引き出す。しょうは「SNSで書くのは自由だけど、やるのはまた別。自分も実際に走っているからこそ、簡単に言えない」と、アマチュアとプロの違いを強調する。角田はシーズン途中の第20戦日本グランプリからレッドブルに昇格したが、これはF1史上でも異例のタイミングでのドライバー交代だった。りゅうへいは「もし角田がRBに残っていたら、ハジャーが取った表彰台を角田が取っていたかもしれない」という「たられば」を口にし、Vカーブ(RB)の戦闘力がここ数年で最高だったことを踏まえると、その可能性は十分にあったと示唆する。そしてしょうは「戻ってくるでしょ。F1にいないのはもったいない。パドックのキャラが面白いし、愛されキャラ」と断言。来年からフジテレビで地上波F1放送が復活するタイミングで、日本人ドライバーがいないのは悲しいが、リザーブとして乗る機会は必ず来ると信じている。
ヒュルケンベルグの初表彰台——16年越しの感動
2025年で最も印象的なサプライズの一つが、ニコ・ヒュルケンベルグの初表彰台だ。しょうは「ずっと好きなドライバー」と語り、ヒュルケンベルグが2009年にF1デビューしてから16年、表彰台に一度も立てなかった「ペケたんドライバー」だったことを説明する。特にイギリスグランプリでのザウバー(当時)での表彰台は、しょうにとって「今年一番のレース」であり、「あの日は嬉しくて眠れなかった」というほど感動的なものだった。りゅうへいも「昔からF1を見てる人にとっては感慨深い」と同意する。ヒュルケンベルグは速さで評価されながらも、トップチームに乗る機会に恵まれず、ルーキーがポッと表彰台に立つのを長年見てきた。その苦労が報われた瞬間は、モータースポーツの厳しさと同時に、諦めないことの尊さを教えてくれる。
雨が演出したドラマと、ピアストリーの「意地」
りゅうへいが選ぶベストレースは、意外にも開幕戦オーストラリアグランプリだ。母国グランプリで優勝も見えたピアストリーが、雨によるクラッシュで涙を飲んだレース。しかしりゅうへいは、その後の高速コーナーでハミルトンをアウトから抜くオーバーテイクに「うるっときた」と語る。このオーバーテイクは、今年のベストオーバーテイク賞にノミネートされるだろうと予想する。雨が絡むとレースは荒れるが、それこそがドライバーの真価を問う。イギリスグランプリも雨で荒れ、ブラジルでもピアストリーが雨に泣いた。しょうは「雨は難しい。トップ20のドライバーですらミスする」と、コンディションの厳しさを改めて認識する。雨のレースは、マシンの性能差を超えて、ドライバーの技術と判断力が勝敗を分ける——その点で、2025年は雨が多くのドラマを生んだ年でもあった。
ルーキーたちの躍進——5人の新星がもたらした衝撃
2025年は5人のルーキー(ローソンを含む)がF1デビューを果たし、その全員が印象的な走りを見せた。しょうは「みんな速かった。ここまでルーキーがみんな頑張ると思わなかった」と驚く。その中で、しょうがベストルーキーに推すのはボルトレード(おそらくキミ・アントネリのことか)。F2チャンピオンとして各カテゴリーを1年で卒業した実績は、ラッセルやルクレールと同格だと評価する。特にザウバー(来年からアウディに)という厳しいチーム環境で、ヒュルケンベルグに予選で勝ったレースも多く、着実に入賞を重ねた点を称賛する。りゅうへいは「選べない」としながらも、アントネリのポイント獲得数を認めつつ、ボルトレードの名前も挙げる。ルーキーたちの活躍は、F1の未来が明るいことを示すと同時に、競争力の均一化が若手ドライバーにもチャンスを与えた証拠でもある。
フェラーリの苦闘とハミルトンの移籍——憧れと現実の狭間
2025年、ルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに電撃移籍した。しかし結果は芳しくなく、フェラーリは優勝ゼロに終わった。しょうはフェラーリファンとして「聞くのもあれだけど」と前置きしつつ、「ハミルトンが勝ちまくる姿を見たかった気持ちはある」と本音を漏らす。りゅうへいは「ハミルトンがフェラーリに移籍した一番の理由は何だったのか」と疑問を投げかけ、本人が語る「フェラーリへの憧れ」だけなのか、それともメルセデスよりフェラーリの方が将来性があると判断したのか、と問いかける。しょうは「全ドライバーがフェラーリで走ることへの憧れを持っている」と理解を示しつつ、ハミルトンやルクレールが苦しむ姿を見るのは辛いと認める。特にシンガポールでの「リフトアンドコースト」(ブレーキを保護するためにアクセルを離す走法)の映像は衝撃的で、フェラーリのマシンがどれほど厳しい状態だったかを物語っている。りゅうへいは「俺がF1を見始めた2019年から、フェラーリがチャンピオンを取ったことがない。フェラーリが速いイメージがない」と率直に語り、来年からの新レギュレーションでフェラーリが復活することを切望する。
2026年シーズン展望——新レギュレーションの行方
エピソードの最後に、二人は2026年シーズンのチャンピオン候補を予想する。しょうは「メルセデス有力」とし、特にジョージ・ラッセルの安定感を評価する。また、アントネリの成長も「まだ20歳にもなってない。未知数で怖い」と警戒する。りゅうへいは、マクラーレンが2025年の早い段階で開発を2026年にシフトしていた点を挙げ、「開発を早めに始めたチームは怖い」と分析。逆にレッドブルはギリギリまで2025年の開発を続けたため、新レギュレーションへの対応が遅れる可能性を指摘する。さらに、ホンダがパートナーを組むアストンマーティンにも期待を寄せ、「10戦連続ストロールがポールポジションとかあるかもしれない」と冗談めかしながらも、新レギュレーションの情報戦がすでに始まっている面白さを語る。2026年はPU(パワーユニット)も大きく変わるため、どのチームが躍進するか全く読めない——その不確実性こそが、F1ファンにとって最大の楽しみなのだ。
まとめ
2025年F1シーズンは、現行レギュレーションの集大成として、グリッド全体の競争力が史上最高に達し、タイトル争いが最終戦までもつれ込むという、ファンにとって夢のような一年だった。このエピソードが特別なのは、単なる結果の羅列ではなく、ピアストリーファンとフェラーリファンという異なる視点が交差することで、同じレースの異なる側面が浮かび上がってくる点にある。りゅうへいの「悔しさ」としょうの「感動」が織りなす会話は、F1が単なるスポーツではなく、それぞれのドライバーやチームに感情移入するドラマであることを改めて教えてくれる。そして最後に語られる2026年への期待——新レギュレーション、ホンダ復帰、ルーキーたちの成長——は、この番組が単なる「振り返り」ではなく、これから始まる新しいシーズンへの序章であることを予感させる。新年早々、F1愛にあふれた二人の語り口に、思わず今年の開幕が待ち遠しくなる一本だ。