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ゆるコンピュータ科学ラジオ · 2026年6月15日

機械オンチでも「ITパスポート」なら受かる説 #232

AI generated article / ja / study
この記事でわかること
  • ゆるコンピュータ科学ラジオ #232:機械オンチでも「ITパスポート」なら受かる説 本エピソードは、ITパスポート試験の令和7年度公開問題を、コンピュータ科学に詳しい...
  • [1:05] ストラテジー系問題:ITの前にビジネス知識が必要 ITパスポートは大きく3つの分野に分かれており、最初の35問は「ストラテジー系」と呼ばれる問題群である...
  • 続いて「POC(Proof of Concept)」の問題では、新しい概念やアイデアの実証を目的とした開発の前段階における検証を表す用語が問われる。堀元は「いけすかな...
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ゆるコンピュータ科学ラジオ #232:機械オンチでも「ITパスポート」なら受かる説

本エピソードは、ITパスポート試験の令和7年度公開問題を、コンピュータ科学に詳しい堀元見が、4年半にわたってリスナーとして番組を聴き続けてきた水野太貴に実際に解かせてみるという企画である。ITパスポートは「IT企業への入国資格」とも呼ばれ、文系の営業職などが入社前に取得することが多い基礎的なITリテラシー試験だが、番組のリスナーから「ゆるコンを聴いていたらノー勉で受かった」という声が届いたことをきっかけに、真横でずっと聴いている水野なら合格できるのかを検証する。結果として、水野は28問中20問正解(約71%)で合格基準の6割を上回ったものの、堀元が16問正解(約58%)と意外な結果となり、用語の暗記と理解の差が如実に現れる回となった。

1:05ストラテジー系問題:ITの前にビジネス知識が必要

ITパスポートは大きく3つの分野に分かれており、最初の35問は「ストラテジー系」と呼ばれる問題群である。これは技術的な知識ではなく、IT企業で働くビジネスパーソンとして知っておくべき企画や契約の知識を問うものだ。例えば「偽装請負」の問題では、A社がB社に作業の一部を委託する契約において、実質的には請負ではないのに請負契約にしている状態を選ばせる。水野は「さっぱりわからない」と困惑し、堀元も「これはIT企業に入るやつが身につけておくべき話で、技術的な話じゃない」と認める。水野は「聞いたことがあるやつ」を選ぶ戦略で臨むが、選択肢に「一つもない」と嘆く。

続いて「POC(Proof of Concept)」の問題では、新しい概念やアイデアの実証を目的とした開発の前段階における検証を表す用語が問われる。堀元は「いけすかないベンチャーの社長と飲んでるとよく言うやつ」と解説し、「今うちPOCの途中だから」と言われると「うるせえなこいつ」と思うと語る。水野は「善意的なことをやってますって感じで言うんですね」と理解を示す。このように、ストラテジー系はIT技術そのものではなく、ビジネス現場で使われる用語や契約形態の知識が求められる分野であり、堀元と水野の両者とも苦戦する。

3:04マネジメント系問題:アジャイル開発とウォーターフォールモデル

36問目からは「マネジメント系」の問題に移る。ここでは「アジャイルモデル」と「ウォーターフォールモデル」の違いが問われる。堀元はアジャイルを「やってみて修正してを繰り返すやつ」と説明し、水野は「ゆる言語学ラジオみたいな感じですよね」と例える。堀元は「勉強せずに行ったら怒られて、いかんいかんって急いで開発して、ちょくちょく改善を繰り返したら、外から見ると結構堅牢な監修システムを備えてるように見えるシステムになった」と、番組の運営そのものがアジャイル開発的であると指摘する。

一方、ウォーターフォールモデルは「滝の流れのように上流から下流にしっかり流れていくやつ」で、まず設計書を完全に書き、完璧な設計が理解された上で次の工程に進む方式だと解説される。堀元は「個人開発はみんなアジャイル。大企業とかがやるのがウォーターフォール」と総括する。また、「変更管理委員会」や「出張旅費の手続き」といった問題も登場し、水野は「どこがどうITなんだ」と疑問を呈する。組織内で日常的に牽制を実施している状況を問う問題には、堀元が「出張旅費、あんまり使うなよっていう牽制があるんですね」と笑いを交えて解説する。

5:12テクノロジー系問題:Bluetoothとプロキシサーバーの攻防

56問目からは待望の「テクノロジー系」問題に入る。最初の問題は「Bluetoothに追加された仕様の一つで、省電力性に優れているのでIoTシステムの長時間運用や、デバイスの距離を知ることに使われているものはどれか」というもの。水野も堀元も「わからない」と即答する。堀元は「NFCはクレジットカードのタッチに使うやつだから違うけど、それ以外わからない」と絞り込みもできない状態で、「Bluetooth界、やりたいね」と悔しがる。

続く問題では「HTTPプロキシサーバー」の役割が問われる。水野は「過去のユルコン知識である程度いける」と期待を見せる。選択肢には「IPアドレスを割り当てる」「ウェブサーバーのURLに対応するIPアドレスを求める要求を受け付ける」「ウェブサーバーのコンテンツが検索順位の上位に来るようにする」などが並ぶ。水野は「ルーターとかがやってそう」「間に挟まってるサーバー」というイメージから、プロキシサーバーが「家の中の話」だと推理する。堀元は「それ、ア(IPアドレス割り当て)じゃないの?」と問いかけるが、水野は「それは前にやった。IPアドレスをくれよってパソコンが言って、それにIPアドレスを割り当てる親玉みたいなやつ」と答え、それがDHCPサーバーであることを思い出す。

堀元は「ウェブサーバーのURLに対応するIPアドレスを求める要求」の選択肢について、「それ、何回もやったやつだ」とヒントを出す。水野は「サイトにアクセスする時ってURLを使うけど、実体は数字の並び」と気づき、「ドメインをIPアドレスに変換してくれるやつ」がDNS(ドメインネームシステム)であることを導き出す。最終的に正解は「PCからインターネット上のウェブサーバーへの接続要求を中継役として受け、PCに代わって当該のウェブサーバーに接続し送信データを中継する」という選択肢だと判明する。

12:37DNSとDHCP:うっすらとしか出てきてない専門用語

問題58ではDNSの説明が直接問われる。水野は「世界の7つのあれ」という独自の記憶法でDNSを思い出そうとする。これは過去のエピソードで堀元が「世界に7つしかないDNSサーバー」という比喩を使ったことに由来する。しかし、選択肢には「MACアドレス」に関する記述も混ざっており、水野は混乱する。

堀元はMACアドレスについて「各メーカーがその端末に割り当てている固有のIDみたいなやつ」と説明する。過去のエピソードで水野が「IPアドレスなんて使わなくても、各端末に固定のIDみたいなやつを使えばいいのでは」と質問したことを堀元が覚えており、その答えとして「シリアルナンバーを世界のキーとなるところが把握しなきゃいけないのは変だし、各メーカーが勝手につけちゃうから効率的じゃない。あと、回索性もない(このアドレスはだいたいこっち方向だな、みたいなのがない)」と解説する。

水野は「コンピューターって用語が多すぎて、堀元さんが番組の中で絞ってくれるじゃないですか。いつも一つか二つ。で、その一つ二つに絞ってもらってもなお全部定着してないのに、チラッと出てきたの無理よ」と嘆く。堀元も「用語がめちゃくちゃいっぱいあるね」と同意する。しかし、水野は「堀元さんと一緒に解くと教えてもらえるから嬉しい。やってきたことを確認しながら定着させられる」と前向きな姿勢を見せる。

18:53RSSフィード:Podcasterなら知っておくべき仕組み

問題64では「RSS」の説明が問われる。水野は「ポッドキャスターだったら知らないとシャバいよね」と自信を見せる。実際に水野は「RSSフィード」という言葉を知っており、「ポッドキャストの配信にはRSSフィードが使われてるらしい」と聞いたことがあるという。堀元は「自分が作った音源をどっかにあげると、RSSフィードというのでいろんなプラットフォームで配信されますよ」と補足する。

水野は選択肢を検討し、「ウェブページの統一的なデザインやレイアウトを定義するための企画」は違う、「見出しやリンク、要約などを記述するフォーマット」も違う、「ネットワーク上にブックマークを登録して利用価値の高いウェブサービスを他の利用者と共有するサービス」は「ありえなくはない」と迷う。堀元は「ブラウザとウェブサーバー間でデータを暗号化して安全に送信するためのプロトコル」はHTTPSだと指摘する。

堀元は実際にゆるコンのRSSフィードを画面に表示し、その構造を解説する。RSSはXML形式の文書で、タイトル、ディスクリプション(概要)、そして各エピソードの情報が入れ子構造で記述されている。特に重要なのが「enclosure URL」というタグで、ここに音声ファイルの置き場所(MP3ファイルのURL)が書かれている。各ポッドキャストプラットフォーム(Apple Podcast、Spotifyなど)はこのRSSフィードを読み込んで、タイトルや概要を表示し、音源をダウンロードして配信する仕組みだ。

堀元は「RSSフィード自体を見たことがあれば答えられる問題」と評し、水野は「見出しやリンク、要約などを記述するフォーマット」が正解だと理解する。さらに、RSSの略称について、実は3つのバージョンがあることが紹介される。RSS 2.0系は「Really Simple Syndication」、RSS 0.9系は「Rich Site Summary」、RSS 1.x系は「RDF Site Summary」で、RDFはさらに「Resource Description Framework」の略だと説明される。水野は「Reallyって出せないな。マジシンプルなことでしょ」とツッコミを入れ、堀元も「シンジケーションだけでいいもんね。複数のメディアに配信するだから。おついち(RとS)がむっちゃシンプル」と笑う。

28:49電波の周波数:理科オンチが苦しむ物理の壁

問題71では「携帯電話で用いられる電波に関する記述」が問われる。電波には周波数があり、周波数が高いほど回り込みやすくなるのか、低いほど回り込みやすくなるのかを問う問題だ。水野は「直接は一切やってないけど、間接的に関する内容を喋ってきたから類推でなんとかいきます」と意気込む。

しかし、水野はまず「周波数」という概念自体を理解していないことが明らかになる。「周波数が高い低いっていうのが、この制限波みたいなのがあって、この間隔のことなのか、この上下の高低差のことなのかがまずわかっていない」と混乱する。堀元は「横幅は波長で、縦幅は振幅です。どっちも周波数じゃないです」と訂正する。水野は「音がうるさい時とかに何ヘルツーの声って言うよね」と発言するが、堀元は「それはデシベル」と指摘する。

堀元は「1秒間に何回震えるかが周波数」と基本を説明する。水野は「1秒間に何回も震えれば震えるほど音が高くなる?」と確認し、堀元は「合ってる」と認める。しかし、堀元は「この問題は電波についてで、音は空気の振動で電波じゃないから関係ない」と釘を刺す。水野は「電磁波と音の振動が性質が違うって保証ないから、類推してもいいのかも」と反論するが、堀元は「知識で解ける」と断言する。

堀元はWi-Fiの周波数帯を例に出す。「2.4GHzと5GHzがあって、5GHzの方が速いけど遠くに届かない。2.4GHzの方が遠くまで行ける」と説明する。水野は「細かい波の方が通信速度は速い。波の数が多いから情報をたくさん載せられる。でも回り込みづらくて遠くに届かない」と理解する。この理論から、周波数が低いほど回り込みやすく、障害物の裏に届きやすいという性質が導かれる。問題の「700から900」という数値はメガヘルツ(MHz)であり、ギガヘルツ(GHz)だと仮定すると5GHzよりさらに100倍高い周波数になり、部屋をずれただけで届かなくなると推理する。

37:19結果発表:機械オンチは合格できるのか

解いた問題は全100問中28問のみで、水野は28問中20問正解(約71%)、堀元は16問正解(約58%)という結果になった。ITパスポートの合格基準は1000点満点中600点(全体の6割以上)なので、水野は合格ラインを超えたものの、堀元は惜しくも不合格という逆転現象が起きた。

堀元は「水野さんがゆるコンで習得したものがちゃんと点としてはあるんだけど、線になってないせいで解けてないやつが多くてもったいなかった」と分析する。水野は「用語を知らないと解けない問題があった」と認めつつ、「DHCPサーバーは『家の機器が家に届いた時に助けてーって声を上げてて、そいつがどうしたーって言ってIPアドレスを各機器に割り振るやつ』と覚えた」と、今回の経験で知識が定着したことを示す。

堀元は「内容自体は扱ったものだったから、ちょっとそこやってければ次は合格点いけるかもしれない」と評価する。水野は「DNSとかも用語を知らなかったけど、今回で覚えた。コンピューター科学ラジオの復習編にちょうどいい」と感想を述べ、堀元も「今後もたまにやっていこう」と提案する。水野は「堀元さんは教える人に向いてる。適切にヒントを与えて、そいつがうまくできた感を演出するのがうまいから楽しい」と褒め称える。

まとめ

このエピソードは、ITパスポート試験を通じて、コンピュータ科学の知識が「点」から「線」になる過程をリアルタイムで体験できる貴重な回となった。堀元と水野の掛け合いの中で、DNS、DHCP、RSS、周波数といった概念が、単なる用語の暗記ではなく、実際の仕組みや使われ方と結びついて理解されていく様子が描かれる。特に、水野が「聞いたことはあるけど説明できない」状態から、堀元のヒントを得て「自分で答えを導き出す」プロセスは、リスナーにとっても効果的な学習体験となる。また、堀元自身が58%と不合格ラインに留まったことは、知識の「幅」と「深さ」の違いを浮き彫りにし、試験対策には体系的な学習が必要であることを示唆している。

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